迷信・・・?!
スーダンでのある日の出来事です。
スーダン人の友人のお兄さんの家に招待を受けていました。
その日の夕方、待ち合わせをしていた友人宅に行き、出発まで時間をつぶしていました。
私は外にあるベッドに座り、心地よい風を受けていました。
でも風がだんだん強く吹いてきたので、嫌な予感がし空を見上げました。
な、な、なんと・・・南の空が砂色に広がってきているのが見えました。
風も強くなり、あっという間にその砂色の空はこちらまで広がり、雨も降ってきたのです。
急いで友人宅の中に入り、砂嵐が過ぎ去るのを待っていました。
(この経験にもう慣れはしましたが、砂だらけになった部屋を見ると、はーっとため息が出ます)
10分ほどして砂嵐は通り過ぎましたが、雨と風はかなり残っていました。
軽く部屋の砂の掃除をして、約束を果たすために友人の車で出発です。
メイン道路は、先ほどの嵐で転がってきた段ボールやペットボトル、様々なごみが散らばっていました。
舞い上がった段ボールがフロントガラスにぶつかり、ちょっと危険な目にも合いながら
車を走らせました。
いつもより時間はかかりましたが、何とか無事に到着したころには、
嘘のように雨も風もすっかりおさまっていました。
車の泊まった音が聞こえたのか、訪問先の門扉に電気がともり、中から人が出てくる気配がしました。
直ぐに、扉が開き中に招き入れてくれました。
この家は以前も訪問したことがあり、私は女性達が入る部屋を知っているので
そちらに行こうとしていました。そしたらお兄さんが・・・
「嵐が去った後の初めての客人は、神様が導いた客人という話がある。ですから今回は客間に入ってください」と言い、私達を男性、女性問わず、正式な客間に入れてくれました。
私は今まで女性の為、一度もこの客間に通されたことはありませんでした。
ちょっと気持ちが良かった・・・