過酷なラマダン
ラマダン月になると、新月から新月まで断食をします(約一か月)。
毎年イスラムの暦の関係で、11日ずつ開始が早くなります。
中東のオイルマネーで豊かな国々は、どこに行ってもクーラーの中で断食出来ますが
アフリカではそのようにはいきません。
水はもちろんの事、唾液さえも飲み込んではいけないので、
スーダンのような砂漠の国でラマダンをすればクラクラします。
街を歩けば、そこここに唾液や淡が吐き出されています。
スーダン人の断食を色々感じるところはありますが、40度を超す暑さの中で
「飲まず食わず、唾液は吐きだす」一か月間は、過酷というしかありません。
通常でも40度以上になればボーッとするのに、断食中ならなおさらです。
交通事故も起きるし、スーダン人らしくないケンカも起きます。
外国に行ってラマダンをする人を色々言う人もいますが、でもわかるような気がします。
ところでラマダンの後、イード祭を4日間行います。
日本で言うなら、お正月のような神聖な雰囲気です。
シーツやカーテンを新調したり、新しい食器を購入したり、家族には新しい衣服を買い揃えたりします。
外国に出稼ぎに行っていた家族も、この時にはたくさんのお土産を持って帰国してきます。
私たちが子供のころ迎えたお正月の様です。